蜆オルニチンとポリアミンについて
貝類の中でも健康に良いとされている蜆オルニチンと健康成分であるポリアミン。
その二つの成分について具体的に説明することができる人は少ないものです。
そこで、今回はその2つがどういったものかと、その関係性について簡単に説明していきます。
まず、蜆自体について、前述にあるオルニチン、その他にもカルシウムやビタミンB12など、様々な成分が豊富に含まれています。
そんなオルニチンの特徴は、アミノ酸の一種であると同時に脊椎動物全てにある尿素回路の主要成分でもあるので必須栄養素に含まれています。
そんな蜆オルニチンの効果、効能としては、肝臓の働きを助け、中枢神経の維持など様々な効果があります。
次に、ポリアミンは、化学的に表現すると直鎖脂肪族炭化水素(アルカン)の総称で、生物の様々な活動に関与している成長因子です。
ポリアミンの特徴は、人間から動物や貝、果てはウイルスまで全ての生物に含まれていて、ポリアミンが体内にないと男女問わず必要な生理作用である細胞分裂や増殖が全く行えなくなることから、必ず補わなければならない必須栄養素でもあります。
ポリアミンの効果、効能について乳児の胃などの消化器官を完成させることができる程、成長促進に高い効果があります。
その他にも寿命が延びる高い老化防止効果、記憶力向上などの効果があります。
最後に蜆オルニチンとポリアミンの関係性ですが、オルニチンは体内に入ると、様々な生化学反応を経て、このポリアミンに変換されます。
ですから、蜆オルニチンを摂取することは、双方の成分を一度に補うことが出来るので、健康維持を考えている方におすすめなのです。
ちなみに、ポリアミンに変化する前はアルギニンというアンモニア分解に作用する物質ですので、蜆オルニチンからポリアミンができる経過も体に嬉しい状態であるといえるでしょう。
ただし、蜆には過剰に鉄分が含まれているので、慢性肝炎、アルコール性肝障害などの病気を持っている人は摂り過ぎに気を付けてください。